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東京電力の勝俣恒久会長(72)が福島第1原発事故後*一度も福島県に入らないまま27日の株主総会で退任する。
社長時代は原発再稼働の地元同意を取り付けるため、何度も福島県庁や原発立地地域を訪れた。「地域との共生」を強調しながら、事故後は一転して現地入りしない態度は、避難生活や風評被害で苦労する福島県民にどう映るのだろうか。
勝俣氏が事故後、記者会見に応じたのは昨年の3、4月の2回だけだ。東電は、勝俣氏が表に出ない理由を
*「多忙」と説明してきた。
数少ない公の場の発言で「逃げの姿勢」が追及されたことがあった。
福島第1原発事故を検証する国会の事故調査委員会で「津波は想定外だった」と強調。「業務執行の責任は社長、現場対応の権限は発電所長にある」と述べた。
委員の一人で福島県大熊町商工会会長の蜂須賀礼子さんが「勝俣さんは
*『僕には関係ない、責任がない』と言うばかりだ。どうして僕が責任者ですと言えないのか。どこの会社の会長なのか」と詰め寄った。
勝俣氏は「権限的な問題を申し上げた」
と受け流した。
勝俣氏はかつて、
*積極的に福島県に入り、地元との信頼関係を重視する姿勢を強調した。
2002年10月15日、原発検査データの改ざんによる経営陣の引責辞任で社長に就くと、翌日には福島県庁と双葉郡の原発立地町を訪問。「皆さんの信頼を裏切って申し訳ない」と謝罪した。
改ざんの影響で県内の原発10基が全て停止した後は、再稼働の地ならしで頻繁に福島にやって来た。第1原発1号機の再稼働を前にした04年11月には、福島県富岡町で不祥事を総括。*情報公開の徹底や企業倫理の順守などを誓い、「地元の信頼を取り戻すよう全社挙げて取り組む」
と誓った。福島県を訪れない理由について、
*勝俣氏は広報部を通じて「経営問題に対応せざるを得ず、結果として伺う機会を失った。大変申し訳ない。退任後も1人のOBとして、福島の事故対応に力を尽くしたい」
と回答した。
via headlines.yahoo
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